こんにちは。Shopらんチームの上野谷です。管理職は、組織としての成果を要求される重要な存在です。 「優秀な指導者として、強い組織を作るためには、どのようなスキルが必要か」「自分には管理職の資格はあるのだろうか」と悩む人も多いのではないでしょうか。そこでこの記事では、管理職が果たすべき役割や要求されるスキル、優秀な指導者になるための心構えを解説します。
管理職に要求される主なスキルは、非常に多岐に渡ります。管理職に求められる主なスキルについて知り、優秀な指導者になるための必要要素をつかみましょう。
テクニカルスキルとは、日々の業務の遂行に要する知識や技能を意味します。テクニカルスキルの重要度は、エリアマネージャーなどより現場のスタッフに近い立場の管理職の方ほど高いでしょう。 チェーンストアなどでマネジメントを担当する管理者は、自分一人が業務やり遂げるだけではなく、チーム全体が仕事を遂行できるようにマネジメントするスキルが必要です。業務全体の統括をしながら、より広範な視点で業務を行うテクニカルスキルが身につけるようにしましょう。
ヒューマンスキルとは、良好な人間関係を構築し、維持するためのスキルです。自分自身と異なる意見を持つ部下の主張も真摯に受け止め、相手の言い分を理解する気持ちを持ちましょう。 また、管理職の関わる人は、部下のみに留まりません。他の部署の関係者に協力をあおいだり取引先と良好な関係を維持したりする際にも、ヒューマンスキルが要求されます。
また、ヒューマンスキルは、コミュニケーションスキルやコーチングスキル、リーダーシップを発揮する力など、さまざまな能力を総称した呼び名です。近年ではメールやビジネスチャットでやり取りする機会が多いため、その人の文章に込められた本心を読み取る力もヒューマンスキルに含まれます。
コンセプチュアルスキルとは、与えられた課題の本質をとらえ、会社のビジョンや理念に沿った的確な指示を出すことです。「何のために自分に課題が課されたか」「課題の本質を実現するためには、どのように組織を動かす必要があるのか」を常に考え、適切な行動をとることが求められます。
組織が大きくなるほど指示内容が抽象的になりやすく、コンセプチュアルスキルを持つ管理職の役割は重要です。組織に属するスタッフが同じ方向を向いて日々の業務にあたることができるように、最大限のサポートに努めましょう。
優秀な管理職として活躍するためには、上に立つ人としての心構えも大切です。30代、40代以上など年上の部下を持つ20代の若い管理職や、男性チームを率いる女性管理職、転職してきたばかりの管理職など、さまざまな管理職の方がいるかと思います。どんな環境下でも活躍するために、最低限意識したい管理職としての心構えを一部ご紹介します。
まず、自分自身が現場の仕事を担当しスキルアップに励むだけではなく、部下や組織の成長を望む気持ちを持つことが大切です。部下の個性を理解し、活躍の場所を作ることは「メンタリング」とも呼ばれます。 メンタリングを進めるためには、部下と管理職の良好な人間関係が不可欠です。確かな信頼関係を構築した上で、部下の悩みや課題に関する面談を重ねます。最終的には部下自らが問題・課題解決の主体を担い、自発的に行動する状態が理想です。
「自分の成長は後からついてくるもの」と考え、部下や組織のサポートを継続することが、管理者に求められる姿勢といえます。自分の仕事に注力するばかりではなく常に広い視野を持ち、部下やチームの成長をサポートしましょう。
次に、ストレス解消を日常的に行い、溜める前に発散する習慣を作ることです。一般的に、与えられる権限が重くなるほど大きなストレスを抱えてしまう方が多いといわれています。 知らず知らずのうちにストレスを溜めてしまうと、強く叱ってしまったり、イライラした態度を見せてしまったりなどして、組織に対して望ましくない影響を及ぼしがちです。趣味を楽しむ・自然豊かな場所に出掛けるなど、どのようなストレス発散方法でも構いません。自分自身のストレスを敏感にキャッチし、セルフコントロールに努めることが重要です。
管理職の役割をひと言でまとめると、組織マネジメントに努めることです。組織マネジメントとは、ヒト・モノ・情報などの経営資源の有効活用方法を考え、適切に機能させることで、会社の理念やビジョンの達成を目指すことを意味します。 経営資源の有効活用を図るためには、定期的に業務プロセスを見直し、よりよいものへと変える意識が不可欠です。「人財」と呼ばれるほどまで会社にとって有益な人材を育てることができる人は、優秀な管理職といえるでしょう。
「人財」とは、会社にとって代わりのきかない唯一無二の社員を意味します。それほどまでに優秀な部下を育てることに注力し、会社の理念やビジョンの達成を助けることが管理職の役割かつ責任です。
まとめ
管理職の役割を正しく把握し、部下や組織のために動くことが上に立つ立場の人の責務です。テクニカルスキルやヒューマンスキル、コンセプチュアルスキルなどは管理職の役割・責任を果たすために必要なスキルといえます。 自分自身のストレスコントロールや部下と向き合う気持ちも忘れず、優秀な管理職を目指しましょう。そのためには、自分自身の役割を自覚し、意識的に行動することです。まずはできるところから始めましょう。