小売業で注目されるRaaSを解説!データを活用して新たなサービスに取り組もう

こんにちは。Shopらんチームの上野谷です。今回は、「RaaS」について調べてみました。
IT技術の進歩と共にビジネスを取り巻く環境は凄まじい速さで変化しています。それは小売業も例外ではありません。そんな中で小売業のサービス化を意味する「RaaS」が注目を集めています。今回は小売業の未来を大きく変える可能性を秘めた「RaaS」について解説します!

RaaSとは

「RaaS(ラース)」とは「Retail as a Service(リテール・アズ・ア・サービス)」の略称です。「Retail(リテール)」は小売り、「Service(サービス)」は奉仕なので、直訳すると「小売のサービス化」、もしくは「サービスとしての小売」を意味する言葉になります。小売のサービス化とは、企業がこれまで蓄積してきた顧客情報やノウハウを活用し、テクノロジー企業の持つ技術と掛け合わせてサービス化することを指します。
たとえば、世界最大手の食品スーパー「Kroger(クローガー)」と「Microsoft(マイクロソフト)」はパートナーシップを結び、スマートフォンアプリでバーコードを読み込むだけで商品を購入可能なシステムを実現しました。そして、このシステムを自社利用するだけでなく、小売業向けにソリューションサービスとして提供することで利益を拡大しています。このように、小売業とテクノロジーの融合によって新たな技術を生み出すだけでなく、技術そのものをサービスとして提供することをRaaSと呼びます。

RaaSのメリット

インターネットの普及によってトレンドは目まぐるしく移り変わり、顧客ニーズも時代と共に多様化しています。そのため、小売業も時代と共に変化していく必要があるといえるでしょう。
RaaSはそんな小売業の未来を大きく変える可能性を秘めたサービスです。ここでは、RaaSがどのようなメリットをもたらすのかを解説していきます。

店舗体験の向上

RaaSのソリューションサービスを利用するメリットは、顧客一人ひとりに最適化されたマーケティングが可能になることです。ユーザーIDによって顧客を識別することで、購買行動がデータとして日々蓄積されていきます。顧客データを活用することにより、従来のように不特定多数にアプローチするのではなく、顧客一人ひとりに対してより適した販売戦略を展開できるのです。
RaaSによって、これまでになかった新しい顧客体験の提供が可能になるでしょう。

顧客のデータを分析、活用できる

RaaSの取り組みで特徴的なのは、蓄積されたノウハウやデータを自社業務の改善に活用するだけでなく、RaaSサービスとして他の小売企業に提供できる点です。どれだけ優れたITシステムを導入しても、それを活用できるノウハウがなければ真価を発揮できません。
RaaSはサービスを利用する企業にデータ分析ノウハウがない場合でも、サービスを提供する企業のデータ分析技術によって、顧客の行動データをマーケティングに活用できるのです。

RaaSの活用事例

RaaSは小売業に大きな革命をもたらすと言われています。世界的大企業がRaaSを導入し、これまでになかったまったく新しい顧客体験を創出しています。ここではRaaSを活用して新たな価値を提供している企業の成功事例を見ていきます。

事例1: Amazon Go

世界最大手のEC企業Amazonが展開するサービス「Amazon Go(アマゾン・ゴー)」は、レジなしで購入できる無人コンビニとして話題になりました。「Amazon Go」の利用方法は至ってシンプルで、専用アプリをインストールしたスマートフォンを持って入店し、欲しい商品を手に取り店を出るだけです。手に取った商品がスマホ上に表示され、Amazonアカウントで自動的に精算が完了するという仕組みです。
また、Amazonは「Amazon Go」で利用しているレジ不要のプラットフォーム「Just Walk Out」を小売業向けにソリューションサービスとして提供しています。AmazonはRaaSによって従来の小売業とは一線を画す、まったく新しい顧客体験の実現に成功した企業と言えるでしょう。

事例2: b8ta

「b8ta(ベータ)」はサンフランシスコ発のスタートアップ企業で、D2C製品を扱う体験型ストアを全米で展開し、大きな話題を集めました。体験型ストアとは、文字通り商品の販売を第一目的とするのではなく、商品を体験してもらうことに重きを置いたまったく新しい小売モデルです。
b8taのビジネスモデルの仕組みは次のようになっています。小売企業はサブスクリプションサービスとして月額費用を支払い、b8taに自社の商品を展示・販売してもらいます。そして、b8taは販売スタッフとその教育、販促や物流、顧客データの分析・管理といったサポートを行います。これにより、小売企業は販売に必要な一連の業務をb8taに任せ、自社は商品の設計・開発といった企業価値を高めるための業務に注力できるのです。

まとめ

従来の小売業はいかに安く仕入れて、いかに高く売るのかが重要視されました。しかし、これからの時代において顧客から選ばれ続けるためには、優れた顧客体験の提供が必要不可欠です。それを実現するのが小売のサービス化「RaaS」です。ぜひ、今回の記事を参考にして自社の事業戦略に「RaaS」を取り入れてみてください。

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