チェーンストアの予算管理・コミュニケーション改革を成功させる秘訣

こんにちは、Shopらんチームの井上です。

先日、企業の予算管理業務における課題解決をサポートする株式会社ジールとの共同セミナー「チェーンストアの予算管理とコミュニケーションを改革!—多店舗運営における抜本課題の可視化から解決までを解説—」を開催しました。
今回のセミナーでは、株式会社ジールから『100社に導入したから知っている。予算管理の実情とExcel 依存からの脱却方法』について、「Shopらん」から『店舗の実行力を向上させる本部–店舗間コミュニケーション改革』についてお話ししました。
その内容を簡単にご紹介します。

100社に導入したから知っている。予算管理の実情とExcel依存からの脱却方法 株式会社ジール ビジネスディベロップメント部 シニアコンサルタント 土田 翼氏

予算管理業務の実情

企業は予算を確実に達成するために、期初の計画と期末の実績を把握・分析をおこないます。
その分析を踏まえて現場にフィードバックし、戦略や活動の修正を促すPDCAサイクルにおける一連の活動を、予算管理といいます。
このPDCAサイクルがうまく回っている状態が、予算管理において目指すべき姿です。

しかし、実際は多くの企業がデータの収集と集計に時間がかかってしまい、分析まで実施できていません。そのため、本来であれば戦略や活動のためにおこなう予算管理業務において、予算管理の資料を作成することが目的になってしまう企業も少なくないそうです。
その状態では戦略や活動の修正が難しく、PDCAサイクルはうまく回りません。

予算管理の課題

こうした状態が生まれる主な原因は、予算管理業務をExcelベースでおこなっていることにあるそうです。
Excelは便利ではありますが、企業によって目的や必要なデータは異なり、Excelでできることには限界があります。そのため、損益計画から詳細計画までつなげられないといった状態になるのです。

このような課題を解決するのが予算管理システムです。

予算管理システムの導入効果

予算管理システムの導入効果

予算管理システムを活用することで、Excelで実施していた集計作業の時間を大幅に削減。分析に十分な時間を割き、戦略や活動を見直すことで、PDCAサイクルを回せるようになります。

事例:某飲食サービス業様

▼予算管理システム導入前

  • 数百に及ぶExcelファイルを手作業で集計。作業工程が複雑で属人化
  • 月次報告資料作成に約10日を要していた

▼予算管理システム導入後

  • 集計を自動化し、作業時間と人件費を削減。作業の属人化も回避
  • 月次報告資料の作成期間が3日に短縮

現在は予算管理システムの種類もさまざまで、最新のシステムにはAIで将来値を推測してくれるものもあります。そのなかから自社に適したシステムを選ぶのは簡単ではないかもしれません。
選定の際に忘れてはいけないのは、予算管理システムはあくまでもツールだということ。システムによって効率化できるデータの収集、集計、レポーティングといった業務は、自社の目標達成に向けたActionを起こすためのプロセスに過ぎず、予算や計画の本来の目的ではありません。
たくさんの予算管理システムから最適なものを選ぶには、まず自社でどんなことを実現したいのか、そのために必要なものはなにか、といったことを明確にしておく必要があります。
そうして選んだツールを使うことで、Actionを起こすための仕組みを確立し、その仕組みを持続的に高度化させていくことが、企業の目標達成につながるのです。

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店舗の実行力を向上させる本部–店舗間コミュニケーション改革 株式会社ドリーム・アーツ カスタマーサクセス統括本部 らんグループ 川野 雄登

以前「Shopらん」が実施したアンケートでは、自店で施策を十分に実行できていると回答した店長は34%、施策の振り返りを実施できているのは17%という結果でした。せっかく考えた施策の効果は薄く、改善でもできないまま悪循環に陥っていることがわかります。

店舗における施策実施についてのアンケート結果

なぜこういった状況が生まれるのでしょうか?
あるアパレル企業様における店舗の時間の使い方を見てみると、開店中にも関わらず接客ができていない時間があるなど、コア業務に時間をかけられていなかったことがわかりました。
その原因が以下のような本部との情報のやりとり、本部–店舗間のコミュニケーションのあり方でした。

コア業務にかける時間が少なくなる原因

今も多くのチェーンストア様を悩ませているこうした課題は、すべて「Shopらん」を活用することで解決されます。
「Shopらん」を通したコミュニケーションで、店舗の負担をできるだけ減らし、「コア業務にかけられる時間と心の余裕」を創出できます。さらに店舗状況の可視化や過去データの集計も簡単に実現可能。施策効果の振り返りも精緻にできるようになります。

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施策を考えても実行できなければ無駄になってしまいますし、実行しても振り返りを次の施策や計画に活かせなければ、店舗運営を改善していくことはできません。予算管理や情報共有など、システムの導入による効率化で創出された時間を本来やるべき業務に当てていくことは、今後の小売業界で生き残るための重要なポイントです。
店舗運営に課題を感じているみなさんも、予算管理や情報共有といった業務から、改善に取り組んでみてはいかがでしょうか。

「Shopらん」について詳しく知りたい、実際に操作してみたい、という方は、ぜひセミナーにお越しください。

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