第4回「ストコミュ!」開催レポート
-うちのおすすめ「業務アプリ」共有会-

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Shopらん開発チーム
寺前

はじめまして、Shopらん開発チームの寺前です!
2020年8月26(水)に「ストコミュ!(※1)」をオンラインで開催しました。 第4回目となる今回のテーマは、“うちのおすすめ「業務アプリ」共有会”です。5社5名の方にご参加いただき、4社のお客さまに自社の「業務アプリ」の活用について紹介していただきました。

私は今年入った新卒で、まだまだお客さまの業務についてや活用の仕方について知らないことも多かったため、とても勉強になった時間でした。今回のレポートでは各お客さまに発表いただいた内容を少しだけ、ご紹介させていただきます。

※1ストコミュ!とは

ストコミュ!は、「Shopらん/店舗matic」のユーザーさまのための、少人数・小規模の情報交換会です。 チェーンストア・オペレーションにおける、みなさまの工夫やアイデアを共有し、 ベストプラクティスを共に育むためのユーザーコミュニティ活動です。

お客さま講演

  1.  某アパレル企業さま
     —売場成功事例の共有
  2.  某書店企業さま
     —個店ごとの発信企画のデータベース化・水平展開化
  3.  某外食企業さま
     —申請業務の効率化
  4.  某スーパーマーケット企業さま
     —競合他社との価格競争に地域ごとにスピーディーに対応するための報告業務
     —感染症にかかった際の報告業務

1:某アパレル企業さま 「売場成功事例の共有」

今まで「売場成功事例の共有」は、メールや日々臨店しているSVから情報を集めて週報で案内をしていましたが、情報鮮度が低くなってしまうことや編集作業の負担が課題となっていました。 そこでShopらんを導入した後、業務アプリを活用して店舗側の情報を発信した時点で全店に共有されるように運用を進めています。

情報収集作業や週報編集作業の手間を削減できる上に、タイムリーな情報共有が期待されています。また、画像で登録できるようにしているため視覚的にもわかりやすく、売場を作ったスタッフにとってもモチベーションにつながるように作成しました。今後はいいねボタン等も活用しながら全店が確実に確認できるフローを改善していきたいです。

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寺前

リアルタイムで見られるようになるメリットはかなり大きいと思いました。 1日でも早く他店売場の成功事例を共有することで、スピーディーに他店の事例を展開していくことができます。成功事例の共有と各店における実践は店舗の売り上げにも直結していくので、このような取り組みの積み重ねが長い目で見ると大きな影響が出てくると思いました。次は自分が成功事例を出す!という、スタッフさんのモチベーションが最大化されている状態が理想だと思うので、製品開発においても、スタッフの方のモチベーションアップにつながる機能や使い方を考えていきたいと思います。

2:某書店企業さま 「個店ごとの発信企画のデータベース化・水平展開化」

本部が企画を決めて店舗がそれを実施するのではなく、店舗に在籍するバイヤーたちが、企画内容から仕入先まで含めて、店舗が独自にフェア企画を作成し実施しています。本部としては、店舗独自に考えられた企画を吸い上げて、他の店舗でも実施できるようなプラットフォームを作りたいと考えており、1年ほど前にShopらんを導入して、この業務を業務アプリ化しました。しかし、下記のような課題がありました。

店舗
記載項目が多くて、店舗の入力負荷が高い
本部
どこの店舗でいつアップされた情報なのかが管理できない

現在は下記のようにアプリを改修中で、今年9月中旬から運用開始予定です。

店舗
記載項目を簡素化し、店舗の入力負荷を低減
直感的にどの店舗/どのジャンルで誰が登録した情報なのかわかる
本部
カレンダー方式にすることで、店舗ごとの年間MD計画として確認できる

さらに、フェアのレポートベース(事後報告)ではなく計画ベース(予定報告)を公開し、企画を考える時間や工数を可視化することで、より計画的かつ効率よく店舗独自の企画を別の店舗でも実現できるようにしていく予定です。

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寺前

店舗主体でやっていく店舗運営は独自性が出しやすく理想的であるものの、実現できる会社はなかなかないと思うので貴重なお話が聞けました。店舗には裁量をもって業務をしてもらい、各店舗の様子を管理する・他店に情報展開することを本部の役割として求められている中で、記載する側の手軽さ、管理する側は視覚的分かりやすさを意識して試行錯誤されているんだなと、勉強になりました。

ちなみに、こちらのお客さまではShopらんのお馴染みの機能である「お知らせ」よりも先に、業務アプリを導入されたそうです。あくまで、店舗主体の店舗運営であり、それをいかに本部がサポートしていくかがこれからの1つの店舗のあり方である、というお話もされていました。 今後のリアル店舗の価値を高めていくなかで、まだまだ「Shopらん」はたくさんのお客さまのお役に立てる可能性を秘めているな!と感じました。

講演者:某外食企業様 「申請業務の効率化」

業務アプリ作成時に気をつけていること

業務アプリを作成する際は誰のため何のための業務アプリで、業務改善につながるかを意識しています。そのため、下記のように変えたい業務フローのAS-IsとTo-Beを明確にしています。

画像はクリックすると拡大されます

また、店舗の負担にならない項目数、表現のわかりやすさに気を付けています。運用前のテストでは実際に依頼してきた業務担当者の方に使ってもらい入念にチェックしています。 さらに、業務アプリを実際に公開する際は必ず「お知らせ」を使って、公開した業務アプリの用途や使い方、この業務アプリに関する問い合わせ先などを明記するようにしています。

イレギュラー発注依頼の業務改善例

このように現状の課題とどうなりたいかを明確にした上で、完成した業務アプリが下記です。

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寺前

80個の業務アプリを使用されているユーザーさんです。業務アプリを作成する際のノウハウと、実際に業務アプリ化した業務改善事例をお話しいただきました。

使い手の目線と本来の目的達成意識を強く持ち、業務アプリを作成しているという非常に素晴らしいお話が聞けました。私自身も開発サイドで、誰のどんな業務が改善されるのか強く意識しながら仕事をしておりますが、実際にお客さまとお話しする機会がまだ少ないこともあり、本当に役に立っているのか不安になることがあります。今回のお話が一つ自信にもつながり、今後も担当者さまと気持ちを一つにしていいものを作っていきたいと強く思いました! また、こちらのお客さまではAPI連携についても積極的で、今後は、本部のワークフローシステムと連携して、本部内の業務改善にもつなげることをご検討いただいているようです!

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災害状況報告への活用(Webhookによる業務アプリの活用例)

4:某スーパーマーケット企業さま

競合他社との価格競争に地域ごとにスピーディーに対応するための報告業務

地域ごとの価格競争にスピーディーに対応するため、報告業務を業務アプリ化しました。 具体的には原価率、仕入れ率、競合の売価などを入力し、競合に負けているかなどを一目でわかるようにしました。 これにより、本部の判断スピードも上がり、結果として店舗は商品ごとに価格調整をスピーディーに行うことができるようになりました。 また、何時までに報告をするということを全店舗で合わせることにより、本部で一括して情報を取れるようになり、本部側も効率よく動けるようになりました

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寺前

地域ごとの細かい情報を本部ですべて把握できる仕組みを業務アプリで作成することは私自身想像になく、驚きました。一般的に各店舗からの情報量が多い場合は、情報を見る側の負担が懸念されますが、そちらも報告時間の徹底など工夫されていて非常にいい使い方をされていると思いました。

感染症にかかった際の報告業務

今までスタッフからメールやLINEで報告を受け、本部への報告をしていたものの2度手間でした。 業務アプリ化することで報告業務の効率化でき、スピーディーな報告も実現できました。また、必須項目や初期値を設定することで記入漏れの防止につなげ手戻りをなくし、記入者の負担を軽減させるといった工夫もしました。 この業務アプリはノロウイルスの対応などのために作られていましたが、コロナウイルスの報告業務にも使えるよう、必要項目を追加するなどして対応しています。 コロナの場合、感染者が出ると除菌業者の手配などが必要となるため、スピーディーな報告が必要ですが、業務アプリを使うことでうまく運用ができています。

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寺前

本部まで一括して連絡が行える業務アプリの特性をうまく活かした活用方法で、他のお客さまの業務にもすぐに参考にしていただける内容だなと思いました。必須項目設定や初期値設定などもうまく活用していただき嬉しく思います!

ご参加頂いたユーザー様の声

  • 業務アプリの活用は考えていなかったが、他社の事例を聞いて自社での活用を検討する価値があると感じた
  • 他社の活用例がとても参考になった
  • 自社と似たタイプの企業の話を聞いてみたい

全体を通して

お客さまのお話から、各社さまが店舗の方の目線で業務アプリを設計されていることがわかりました。企業ごと、部門ごとに業務も異なり複雑であるため、それぞれの業務の特性を踏まえて、業務アプリを設計するのは大変だと思うのですが、店舗スタッフのかたなどが使いやすいものを意識して作られているということで、とても勉強になりました。 ドリーム・アーツとしても、そのあたりはしっかりと支援させていただき、お客さまの実現したい業務に最適な使い方を今後もご提案していきたいと思います。 また、今後もお客さまの期待に応え、長く愛される製品となるためにお客さまの声に耳を傾けながら改良を続けていきたいとあらためて思いました。

「Shopらん/店舗matic」の小規模ユーザー会、ストコミュ!は今後も開催予定です。
参加してみたい!というユーザーさまはぜひお気軽にご参加ください。

そのほか、活用を深めていただくためのハンズオントレーニングなどもユーザー様向けに実施しております。こんな業務を「Shopらん/店舗matic」で実現したい!などありましたらこちらもぜひご参加ください。

また、個別に相談したい場合は下記よりお打ち合わせのご予約も承っております。
こちらもぜひご活用ください。
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