チェーンストアの“店舗力”を高めるー情報を考えるー

こんにちは、堀井です。

今シリーズは「チェーンストアの“店舗力”を高める」をテーマとして進めています。お客さまの「ニーズ」に自店の「品揃え」を寄せていくための考え方として、4月は「商圏」、5月は「客層」について触れてきました。
今回は、店舗の売上を左右する「品揃え」や「発注」に活かすために収集すべき「情報」について考えていきます。

情報の種別

情報の種別といっても、さまざまな分け方や捉え方があると思いますが、今回は縦軸に「外部」と「内部」、横軸には「過去」と「未来」という時間軸を置き、主な情報をプロットした図を用意しました。下の図をご覧ください。

情報の種別
情報の種別
「外部」 世の中=社外
世の中の上位概念でいえば、世界情勢や政治・経済などが考えられますが、日々の商売でお客さまである消費者の購買行動に影響を及ぼすのは、やはり「景気」でしょう。
好景気であれば財布の紐がゆるむと言われますが、お客さまの消費動向によって流行が決まり、ヒット商品も生まれます。世の中や消費者の傾向・嗜好などを把握することが重要です。

「内部」 社内:本部>エリア>店舗
チェーンストア本部から発信される商品やサービスの関連情報を、店舗で確認/理解/共有することが、商売においては大前提です。そのうえで、その商品/サービスはエリア(地区)や自店でどのような売れ方となるか、という想定が大切になります。
「過去」 実績/経験
「外部」でいえば、一番イメージしやすいのが天気(気温など)の実績であり、天気の晴雨や気温の高低によって売れる/売れない商品が異なるのは、皆さま良くご存じだと思います。
「内部」ではPOSデータの販売実績ですが、この系統の商品は良く売れるとか、この価格だと売れない、という経験則に基づいて傾向を捉えることも重要であり、「未来」の参考にもなります。
「未来」 予測/計画
「外部」でまず日々の商売に直結するのは、翌日以降の天気予報ですが、「今夏は猛暑だが秋の訪れは早い」的な長期予報も、品揃えや見切りを考えるうえでは押さえるべき情報です。
「内部」の計画でいえば、今後展開する商品・サービスの展開計画・販促計画が挙げられます。それをエリアや店舗にどう落し込むかがポイントですが、「外部」のトレンド予測なども参考にします。

昨年10月の「本部⇔店舗間の『情報共有』の“理想形”とは?~店舗からの発信~」では、情報には「定量情報:POSデータ」と「定性情報:現場情報」があるとご説明しました。
上記4つに分類した情報についても同様で、切り口の異なる情報を集めて、読み解いたり、掛け合わせたりすることが、店舗の「品揃え」や「発注」に活かすためには必要になります。

次回は、収集した各「情報」について深堀りしていきたいと思います。

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