初めまして。マーケティンググループの根来です。2022年11月11日(金)に第12回目となる「ストコミュ!(※1)」をオンラインで開催しました。
今回のテーマは「ベテランユーザーに聞く!すぐに役立つ活用術」です。9社17名の方にご参加いただき、「Shopらん」導入歴の長い先輩ユーザーさまより、すぐに実践できる運用方法について共有いただきました。後半では、事前に回答をいただいたアンケートに沿ってディスカッションをおこないました。今回のレポートでは、各社さまに紹介いただいた内容を共有します。
「Shopらん」導入歴4年半になる某外食チェーンA社さまより、導入時から取り組んできたことや運用のポイントについて、上手くできたこと・大変だったことも踏まえてお話いただきました。
本部向けと店舗向けにそれぞれ施策をおこないました。
まず本部向けには、既存の「Shopらん」マニュアルを元に社内の独自用語に変換した運用ガイドを作成し配布しました。また、お知らせを発信する部門管理者に向けて、お知らせ作成方法の説明会を実施しました。
そして店舗向けには、最低限の基本的な「Shopらん」使い方をまとめた運用ガイドを作成しています。現場の方でも利用できるよう、わかりやすい言葉で記載しています。また、店長向けの説明会も実施し、機能の話だけでなく「Shopらん」導入の目的、解決したい課題を明確に伝えることを意識しました。
2週間、先行店への導入を経て、全店導入をおこないました。先行店では「お知らせ」機能のみ運用をおこないましたが、全店導入時には「業務アプリの利用」「緊急のお知らせをPOSレジに表示させるAPI連携」の運用を始めることができました。導入前はばたばたしましたが、事前に準備を進めてきたおかげで導入直後は特に問題も生じませんでした。
以下の4つのステップに沿って運用のライフサイクルを回しています。
-運用ルールの決定「Shopらん」とそのほかコミュニケーションツールの使い分けを整理しました。特にメールとの使い分けを重視して考えました。メールは送り手にとって指示が出しやすい反面、集約が面倒であるため、社内ではメールでの業務指示は禁止にして、「Shopらん」を使うと便利になることを社内でアピールしました。
運用が煩雑にならないよう、お知らせの発信ルールを4つのポイントで細かく設定しました。
お知らせの目的に応じてひな形を作成し使い分けています。これにより店舗にとってわかりやすい情報を届けることができます。ひな形のポイントは以下の通りです。
お知らせ発信時間を出社時刻の10時と、ランチピーク後の18時にすることで、店舗が何度もお知らせを見に行かなくても済むようにしています。
同じような指示が複数の部門から来てしまう、特定の日に業務指示を含むお知らせが集中してしまう…といったことを避けるため、各部署が事前にお知らせの発信数を計画しています。また、以下の発信ルールを設けています。
定期的なモニタリングによる、運用状況の課題管理をおこなっています。
本部側では、ゲートキープ担当による運用ルール順守の確認や、店舗からの「Shopらん」の改善要望にしっかりと耳を傾けるようにしています。また、店舗側に日々使ってもらうために、「Shopらん」の利用状況、お知らせの既読状況、指示業務の実施状況を確認しています。
定期的な運用ルールの見直しや、現状の業務で「Shopらん」に移行できる業務がないかの棚卸や利用していない機能の活用検討をおこなっています。ここでは「Shopらん」サポートサイトのオンラインガイドの活用もおこなっています。
また、週に一回発信されるリリース情報をチェックし、新機能の活用も社内で検討しています。
下記のライフサイクルに沿って業務アプリの作成、運用を進めています。
業務アプリを作成することで業務が改善するのか、お店の作業が楽になるのかを基準に、作成するかどうかを決めています。また、店舗が利用するデバイスに最適化されるレイアウトで作成することを徹底しています。
WebAPI、Webhook、RPA などを使って、「Shopらん」と他システムとの連携をおこなっています。
ここからは、各社さまから事前に回答いただいたアンケートに沿ってディスカッションをおこないました。今回、先輩ユーザーとして、某外食チェーンA社さま以外に、某書店B社さま、某小売業C社さまにもご参加いただきました。
お知らせタイトルの書き出しを【連絡】【作業】【回答】の3つに絞ったことです。従来は発信者にタイトル設定をお任せしていましたが、条件を絞ることでお知らせの区分を明確にすることができました。
主に「申請」「報告」「発注」にパターン化されるため、すでに存在する業務アプリをコピーして利用してもらうことで、一から作成する負担を軽減させています。また、業務アプリ化することで、別ツールとデータを連携できるためメリットの方が多く感じています。
営業時間の変更申請を専門ツールから業務アプリに変更しました。また、店頭の修理依頼や、体調不良者の罹患状況など、随時進捗を確認したいものを業務アプリにしています。業務アプリを使うことで、本部側も楽になっていると思います。
業務アプリのひな形をシステム部と一緒に作成しています。ひな形をベースに各部署が自主的に作成するようになるため、ひな形から大きく逸脱した業務アプリが作成されることもありません。また、運用開始前後でシステム部がきちんとサポートをできる体制にしています。
売り場でいただいたお客さまの声を週に一回集めるようにしています。定期報告にすることで書き込む習慣付けになっています。
店長の週報や自動販売機の棚卸など、毎週、毎月必ず実施する作業は、毎回情報発信しなくてもいいように定期報告を使っています。
一度で報告が終わる場合は、お知らせの写真報告を使っています。報告に対して、複数回やり取りが発生する場合は、テーマごとに業務アプリを使っています。現状の売り場写真に対してエリアマネージャーがコメントし、改善後に売り場写真でまた報告してもらう改善サイクルに利用しています。
「Shopらん/店舗matic」の小規模ユーザー会、ストコミュ!は今後も開催予定です。
参加してみたい!というユーザーさまはぜひお気軽にご参加ください。
店舗編、本部編など使う方ごとにわかりやすいマニュアルを業務別に動画で公開しています。それぞれ操作方法を詳しくご説明しています。(例:定期報告編/フォーム編集編/業務アプリ編/売場ノート編)
⇒動画マニュアルを見る
また、個別に相談したい場合は下記よりお打ち合わせのご予約も承っております。 こちらもぜひご活用ください。
⇒お打ち合わせを設定する
※1ストコミュ!とは
ストコミュ!は、「Shopらん/店舗matic」ユーザーさまのための、少人数・小規模の情報交換会です。 チェーンストア・オペレーションにおける、みなさまの工夫やアイデアを共有し、ベストプラクティスを共に育むためのユーザーコミュニティ活動です。